宝積寺
奈良時代。天武天皇の第一皇子は、夢に出てきた龍神さんから「打出」と「小槌」をもらったそうだ。これで左の手の平を叩けば果報がもたらされる、という。それから数十日後に、皇子は天皇の位を譲り受け聖武天皇となった。天皇は行基に命じ、景勝地「山崎」に小槌を奉納する寺を建立した。それが、宝寺とも呼ばれる「宝積寺」だ。後にこの寺で修行したと伝えられるのが、「一寸法師」。みごと鬼を退治し、打出と小槌で立派な若者にしてもらったのは周知の通り。また、豊臣秀吉がそこに座して天下統一を考えたという「出世石」も残される。さて打出と小槌が授けるものは、野望をかなえる「運」であろうか。いまも、運を授かりに多くの人が訪れる。